スウの独り言

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フランス一人旅~La Folle Journée編~

こんにちは、スウです。

フランス旅行記~La Folle Journée de Nantes編です。
4日間で5つのコンサートを聴いてきたので1つずつ感想を書いていきたいと思います。想像以上に少なくなってしまったのは希望したコンサートチケットの半分が完売していたからです…。勿論、5月のLa Folle Journée東京でリベンジ予定。

 

 

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プログラム:ピアノソナタ3番、12番、23番
ピアノ独奏:Wei-Ting Hsieh(ウェイ・ティン・シェ)
満足度★★★★★

初見のピアニストさん。台湾出身の方だそうです。お目当ての23番、期待を裏切らない素晴らしい演奏でした。これで10€はコスパ良すぎる。5月の東京に出演するならリピートしたいです。(現地時間AM4時に到着のフライトで20時コンサートは体力的にきつくて半分くらい不真面目に聴いてしまったのを超後悔しています;;)

 

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 プログラム:ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン独奏:Liya Petrova(リヤ・ペトロヴァ)
Lio Kuokman(リオ・クオクマン)指揮、シンフォニア・ヴァルソヴィア
満足度★★★★★

こちらも初見のヴァイオリニスト。ブルガリア出身。オーケストラはポーランドシンフォニア・ヴァルソヴィア。名前は知っていましたが、ホールで聴くのははじめて。
初見のソリストさんで大好きな曲を聴くのは少し緊張するのですが、凄く上手かったです。演奏が終わって拍手しながら、隣に座っていたムッシューと「上手いね~(←フランス語なので憶測)」と顔を合わせてしまうほど。この方の演奏も、5月に来日するのであればリピートしたいですね。
癖も殆ど無くスタンダードなソロでしたが、カデンツァは誰のだったんだろう?
ソロの音を聴いてクライスラー版で演奏して欲しい!と思っていたのですが、クライスラー版でもヨアヒム版でもなく、ティンパニを伴うカデンツァでした。クレーメル版はオーケストラも入っているので、恐らくシュナイダーハン版…?レアなカデンツァを聴けて面白かったです。
ちなみにシンフォニア・ヴァルソヴィアは5月の来日が決定していますね。ソリストは勿論、オケも良かったので期待大です。

 

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 プログラム:ピアノ協奏曲5番<皇帝>
ピアノ独奏:Jean-Efflam Bavouzet(ジャン=エフラム・バヴゼ)
András Keller(アンドラーシュ・ケラー)指揮、コンチェルト・ブダペスト
満足度★★★☆☆

地元フランス人ピアニストの演奏。弾きっぷりは素敵でしたが、良いところでミスタッチが多く、荒いな~という印象。オケとソロが合っていなかったことも多々あって期待外れでした。オケの力量なのかそれともソロに問題があるのか…。
オーケストラも凄く上手い、という感じはしませんでした。こちらのオケも5月の来日が決定しており、結構良いプログラムを演奏予定とのうわさ、チケットの購入が悩ましいところです。

 

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 プログラム:交響曲3番<英雄>
Alexander Rudin(アレクサンドル・ルディン)指揮、ムジカ・ヴィーヴァ
満足度★★★★☆

ロシアの指揮者とオーケストラでした。全体的に(2楽章も含めて)テンポが速く、ホルンが窮屈そうに吹いていたのがマイナス☆1。また、ホールのせいなのか、残響に恵まれなかったのが本当に勿体なかった…。良い残響のホールだったらもっと良い演奏になっていたと思います。それ以外―というか弦楽器の一糸乱れぬ統一感が本当に凄かったです。流石ロシア鍛えられてるな~と感動してしまいました。4楽章冒頭の弦楽器はもはやロックというくらいの衝撃。個人的にはコンミスの弾きっぷりが好きでした。ぜひ来日して、良いホールと別の指揮者で朗々と英雄を演奏して欲しい。。。

 

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プログラム:ヴァイオリンとオーケストラのためのロマンスNo2、交響曲5番
ヴァイオリン独奏:Dmitri Makhtin(ドミトリ・マフチン)
Fayçal Karoui(ファイサル・カルイ)指揮、ヨーロピアン・ドクターズ・オーケストラ
満足度★☆☆☆☆

ソリストと指揮者に情けをかけて★1ですが、最終日のコンサートでこれは本当にきつかった。。。早稲オケや慶應ワグネル、東大・京大オケより(比べるのが申し訳ないほど)レベルが低くて泣きました。アマオケだって言うのは知っていたけれど、La Folle Journéeに出演できるくらいなんだからそれなりに弾いてくれると思ったのに…。
コンマスが独りで走る、入りを間違える、そのくせ音は大きい、みたいな残念さで、セカンドヴァイオリンとヴィオラの音色はあまり聴こえてこなかったです。チェロもホルンもヘロヘロになっていました。マシだったのはティンパニですかね。あと及第点でトランペット。大音声で弦楽器の酷さをかき消してくれと何度思ったか。
途中で退室したかったけれど、25€も払ってしまったので耐えながら聴きましたとも。もう二度と聴かない。(チャリティの面もあるとのことなので募金をしたと思って納得させています)
ちなみに、終わった後はすごい多くの人がスタンディングオベーションをしており

「フランス人よ、耳がおかしくなったか…!?」

と本気で心配しました。アマオケだから受け入れようみたいな感じだったのでしょうか?

 

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いろいろな演奏がありましたが、全体的には会場の熱気も含め、楽しかったなあと満足しております。また機会があれば行きたいですね。

↓左はシテ・デ・コングレ(メイン会場)のグッズやCDショップなどがあるフロア。中央の舞台では無料コンサートが行われます。金曜日はこれくらいの混雑でしたが、土日は肩と肩が触れ合うくらいに込み合っていました。右はヴァイオリン協奏曲のときの大ホールです。同じく金曜日でしたが席は殆ど埋まっておりました。リタイアしたマダムとムッシューが主な客層なのでしょうね。

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 ↓会場のCDショップで入手したもの。左のCDは全11曲で2.99€と驚き価格。右のCDは10€でしたが、ジャケットのベートーヴェンイラストが可愛すぎて曲も確認せずジャケ買い

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会場で購入したCD

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中身は…

何と右のCDを開けると中身は空。

「これが外国か、騙された…!CDケースに10€は高過ぎる…!」

とショックを受けたのはつかの間。同封されていた紙にはフランス語で

「4月上旬に本物のCDとこの紙を交換できるよ~!」(意訳)

と書いてありました。どうやらLa Folle Journée2020で実際に演奏されたプログラムのうち、人気があったものを抜粋してこれからCDにするようです。良かった…。
(5月の東京にも行くからそこで交換してもらえないかな?)