スウの独り言

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元気の貰えるクラシック音楽6選

こんにちは、スウです。
今週のお題は「元気の秘訣」ということで、早速ですが聴くと元気を貰える曲をいくつか紹介したいと思います。今回はどれも有名な曲、オーケストラからの選曲としてみました。

 

🎼初級

 

交響曲なんて長すぎてとても聴けない、という方向けに、20世紀の巨匠レナード・バーンスタイン氏の作曲から2曲。どちらも5分未満で気軽に聴けます。

①『キャンディード』序曲


Candide - Overture with Leonard Bernstein

作曲者が自ら指揮した映像が残っているのは貴重。個人的には若いころの速いテンポの方が好みですが、これくらいのテンポでも楽曲の華やかさは失われませんね。なにより、バーンスタイン氏の指揮っぷりも軽快でひょうきんな動きで楽しそうです。まさかこの1年後に亡くなられるとは……。
さて、押しポイントはヴィオラ→ヴァイオリン→Tuttiへと次第に壮大になってゆく7拍子の部分。(上の動画では1:20あたりから)弦楽器の旋律の後ろでホルンが吹いている副旋律との絡みが最高に良いです。また、冒頭のトランペットから始まる部分はNYのような大都会らしい明るさですが、この7拍子の部分は広い大地を上から見下ろしているような開放感と土の香りがして大好きな一曲。
一時期『題名のない音楽会』のオープニングでも使用されていたので、聞き覚えのある方もいらっしゃるのでは。

 

②『ウェスト・サイド・ストーリーからのシンフォニックダンス』よりマンボ


[11] Mambo! • New Year's Eve Concert 2007 from Caracas

グスターヴォ・ドゥダメル氏が振るマンボは何度でも聴きたくなります。最初から最後まで全部好き。手拍子して一緒に「マンボ!」と叫びたい。
これぞラテン。オーケストラはシモン・ボリバル・ユースというベネズエラの若手オーケストラですが、立ち上がるわ踊るわでハチャメチャなのに大崩れするどころかトランペット上手過ぎませんか…!?
そういえばドゥダメル氏といえば、2020年にベルリンフィルと共に来日するようですね。運が良ければこんな熱いアンコールが待っているかも?

 

🎼中級

 

 10分~15分程度の曲を聴ける人向けに、同じく2曲。とはいえ、ある程度長い曲を聴けるなら、これらの曲はすでに知っているかも。

モーツァルト作曲『魔笛』序曲


モーツァルト 「魔笛」序曲 / ロジャー・ノリントン シュトゥットガルト放送交響楽団 (2001)

言わずと知れた天才作曲家モーツァルトの曲は明るい曲調が多く、シンプルに華やかで美しいです。当時は”音が多く賑やかすぎてやかましい”なんて言われていた彼の曲ですが、上に挙げた2曲やロマン派以降の大編成の曲と比べても必要最低限の要素で最大限の華やかさを表現できており、小編成でも全く見劣りしないのがモーツァルトの凄いところです。第一主題の前、弦楽器の美しい序奏がとっても心地よくて好き。

 

スメタナ作曲「わが祖国」より第6曲<ブラニーク>


Smetana: Má Vlast / Kubelík Czech Philharmonic Orchestra (1991 Movie Japan Live)

第6曲<ブラニーク>は1:08:45から始まります。便宜上<ブラニーク>を挙げましたが、「わが祖国」は<モルダウ>(第2曲)の他に<ヴィシェフラド>(第1曲)も良曲なので全編収録の動画にしておきました。時間のある方は<ヴィシェフラド>を聴いてから<ブラニーク>を聴くことを強くお勧めします。<モルダウ>もそうですが、<ブラニーク>もまた、フィナーレで<ヴィシェフラド>の主題が用いられているためです。
(欲をいうなら<ヴィシェフラド>→<ターボル(第5曲)>→<ブラニーク>の順で)
さて、曲はトランペットのカッコいい旋律から不穏な曲調で始まります。ザックリ説明すると第5曲は敗戦の曲、第6曲は反撃と勝利の曲のため、冒頭は少し暗め。しかし、フィナーレに向かうにつれて次第に明るくなり、1:19:30あたりからは鳥肌ものです。弦楽器の<ヴィシェフラド>の主題に、管楽器の<ターボル>・<ブラニーク>で使われているフス派の讃美歌のメロディが合わさって、大通りを闊歩したい衝動にかられます。

 
🎼上級

 

 30分以上の交響曲も聴ける、という方ならもしかしたら私より多くの曲を知っているクラシック音楽ファンかもしれませんね。

ベートーヴェン作曲交響曲第3番<英雄>
さて、元気を貰える曲と言えば、以前少し紹介しましたがベートーヴェンが一番交響曲を聴く意思があるなら「とりあえずエロイカ」とだけアドバイスするでしょう。 

suea.hatenadiary.jp

 

チャイコフスキー作曲交響曲5番


チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調作品64 / アバド (1994 ライブ)

最後の紹介は、最近私がハマって毎朝通勤時に聴いているチャイ5ベートーヴェンの5番と同じく短調の1楽章→長調の4楽章という「暗から明へ」の構造が素敵な一曲となっています。
どの楽章がどうとかではなく、全ての楽章に魅力的な旋律があってとっても好きですが、中でも4楽章は冒頭から惹き込まれますし、45:00あたりからは思わず口ずさんでしまうほどに力強くカッコいい旋律が続きます。弾いている人たちも楽しそうじゃないですか?個人的にはチャイコフスキーらしくない4楽章だなあと思うのですが、そんなところも好き。とにかく今私がイチ押しの楽曲です。

 

 🎼

 

曲の長さで初級・中級・上級と分けてみましたが、いかがでしたでしょうか?クラシック音楽ファンなら全部知っていて当然の有名曲ばかりなので面白みもあまり無いかもしれません。これ以外にもまだまだパワーを貰える曲は沢山ありますが、それは追々紹介できたらと思います。個人的におススメの曲がありましたら、私もまだ聴いたことのない曲かもしれないので、コメントして頂ければ嬉しいです。

 

 

最近(というよりこのブログを始めてから?)応援とか元気を貰えるとか、そう言ったお題が続いている気がしますが…お題を決める人は今そんなに元気が必要、もしくは世間一般の関心の高いお題なんですかね?